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日刊タイトル英語 第404号 嫌ならやめとけ

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タイトル:はい、ども~! タイトルでーす!

 エイゴ:エイゴでーす!

 タ&エ:2人そろって、「タイトルエイゴ」でーす!

 エイゴ:今日の邦題は、えっらい偉そうやんな!

タイトル:嫌ならやめとけ!

 エイゴ:何を?

タイトル:嫌ならやめとこか?

 エイゴ:いや、だから、何を?


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
日刊タイトル英語        2005/10/28(金)第404号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
         メタフィクション
………………………………………………………………………

【邦題】嫌ならやめとけ


【英題】Take It or Leave It


【発音】
    ▼     ▼
    テいきっどrリーヴぃっ

    (▼を1番強く、▽を2番目に強く、小文字・平仮名は適当に読む)
    (「r」は舌を巻く)

  ★ 福光の発音と、ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0510.html#404


【意味】

    [Take]   [It]   [or]     [Leave]   [It]
     ↓     ↓    ↓      ↓      ↓
     入手する  それを  でなければ  置いておく  それを

  ⇒ 手に入れる(承諾する)か、やめておくかは、あなた次第

  ⇒ その気がなければ、やめておいてもいいんですよ


【作品】

    1976年/アメリカ/小説/メタフィクション(metafiction)
    レイモンド・フェダマン(Raymond Federman)著
    翻訳書:1999年/今村楯夫訳/水声社

  ★ 今日のタイトル作品に関する情報は…
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0510.html#404

  ★ 原書の試読:「LOOK INSIDE!」という表示のある画像をクリック!
    http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/1573660302/jfworld


【知識】

  ⇒ 罫線や異種フォントを多用した、ヘンな文面のメタフィクション。

    メタフィクションには、読者がフィクションだと気づく要素あり。

    漫画家が、作品中に、作者自身として登場することがありますが、

    それも軽いメタフィクションの一種かと思います(…違うかも)。


    活字メディアの割には、ヴィジュアル的に遊んでいる作品なので、

    読者の好き嫌いを見越して、タイトルが先回りをして忠告します:


      Take it or leave it.

      嫌なら買わなくてもいいぜ(書店にて)

      嫌なら借りなくてもいいぜ(図書館にて)

      嫌なら読まなくてもいいぜ(続きを読もうとするたび)


    タイトル自体が作者の声=メタフィクションの世界です!


  ⇒ この言いまわしは、字面だけでは理解しにくいです。


      それを取れ! でなきゃ置いておけ!


    この直訳でも間違いではないですが、

    その場面の雰囲気と、言わんとすることを理解するには、

    かなりの想像力が要求されてしまいます。

    なので、映画などで、この表現を見聞きしたら、

    場面まるごと、覚えておくようにしてください。


  ⇒ 少し例を挙げておきます。


  1)ショップにて:


      Take it or leave it.

      もう値下げはしませんので、欲しい方はどうぞ!


    いわゆる「見切り品」ですね。


  2)商談にて:


      Take it or leave it.

      これ以上譲れませんので、ご決断ください!


    先方のハッタリ作戦かもしれませんよ。


  ⇒ 変形例として、末娘の真心を知らないリア王の台詞です:


      Take her, or leave her?

            引用:『リア王(King Lear)』 by Shakespeare


    フランス国王の前で、コーデリア(Cordelia)が見切り品扱い!?

    下記ページ(無料で読める『リア王』原文)の、360行目です。
              ↓  ↓  ↓
    http://www.online-literature.com/shakespeare/kinglear/2/


【ひとこと】

    今週、Webookの松山さんが主催される、「Jカレッジ」にて、

    オーケイウェブ社長の兼元謙任さんのセミナーを受けました!

    Q&Aサイトの過去~未来や、ご自身のカミングアウト話や、

    認知言語学的視点からのエピソードなど、how fascinating!


  ★ 質問するなら、日本最大級のQ&Aサイト
     └→ http://okwave.jp/


    福光のセミナーメモより引用:


    ・始めにアイデアありき…、いや、志ありき!

    ・チャンスは、準備をしている者にやってくる!

    ・時代の波は「力→金→情報」と変遷、最新第4波は「心」!

    ・「違い」を埋めるための、「Q&A+お礼」→世界平和へ!

    ・多様な答を見て、スタンダローンな独自の答に自信を持つ!


    刺激的かつ明るい未来予想図を見せていただき、

    兼元社長に大感謝申しあげます!


【次号予告】(クイズ:「*」を埋めてみて!)

    英国ウェブ発ユーモア小説、

    『ああいえばこういう。このあと続けてもう一回っていうのは、

     きついかも(Things My Girlfriend and I Have Argued *****)』

    のタイトル英語をお送りしますので、お楽しみに!



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発行周期 毎週日曜夕方
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