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日刊タイトル英語 第311号 アイ・アム・ザ・ウォルラス

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日刊タイトル英語        2005/07/27(水)第311号
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        歌詞のイミワカリマセン!
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【邦題】アイ・アム・ザ・ウォルラス


【英題】I Am the Walrus

    V      V    (←V強く)
【発音】アいえむ£ぁウォーrぁす

    (「£ぁ」は、舌が上の歯の裏1mm上空で、「ざ」と「だ」の間)
    (「rぁ」は、舌を上あごに付けずに、「ぅら」)

  ★ 福光の発音と、ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0507.html#311


【意味】[I]  [Am]  [the]  [Walrus]
     ↓   ↓   ↓    ↓
     私は  ~です 特定の  セイウチ

  ⇒ 私は、例のセイウチなんです


【作品】1967年/イギリス/ザ・ビートルズ(The Beatles)
    アルバム『マジカル・ミステリー・ツアー
    (Magical Mystery Tour)』収録(映画サントラ曲)
    Written by Lennon/McCartney(実質、ジョンの曲)

  ★ 今日のタイトル作品に関する情報は…
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0507.html#311


【知識】

  ⇒ 不思議なタイトルなら、歌詞も不思議です。

    ジョンが、麻薬でトリップ中に、書いた曲、

    と言われていますが、英国国営放送のBBCで、

    放送禁止になった原因は、麻薬でなく歌詞。

    「pornographic priestess」の部分でピー!


    でも、そもそも、なんで「walrus」なのか?


  ⇒ 英語学習用に、いちばん簡単な歌詞の曲といえば、

    ポールの『ハロー・グッバイ(Hello Goodbye)』。

    そのシングル盤の、B面曲という扱いにとどまり、

    ジョンは、自分の歌の方がイケてるで! と不満。

    ジュンは、難解な歌詞につき翻訳不能! と不満。
     └→(福光潤)

    ネイティブでも、歌詞解釈にアタマを抱え、38年!

    この謎への挑戦者は、ネットで歌詞検索してみて!

     → キーワード:「"I Am the Walrus" lyrics」


    本当に、なぜ「セイウチ」なのか、気になります!


  ⇒ この曲にまつわるトリビアは、大量にありますが、

    ここでは、タイトルにしぼって、並べておきます!


  ⇒ ルイス・キャロル(Lewis Carroll)の小説、『鏡の国のアリス

    (Through the Looking-Glass, and What Alice Found There)』

    の中に、『セイウチと大工(The Walrus and the Carpenter)』

    という詩が登場し、それにインスパイアされたと言われています。

    詩&絵 → http://www.jabberwocky.com/carroll/walrus.html


    アリスの話自体、ブッとんだ世界ですが、なぜ「walrus」なのか?


    ビートルズの海賊盤にも、『The Walrus and the Carpenter』

    という曲があるんですが、これはポールの演奏だったような…。


  ⇒ ジョンは、翌年の1968年に、『Glass Onion』という曲の中で、


      The walrus was Paul あのセイウチはポールだったのさ


    と、歌っていますが、これについては、証拠写真があります。

    『マジカル・ミステリー・ツアー』のビデオパッケージです。
     └→ http://jf-world.com/item/6301095294/jfworld-22

    手前で、両手を広げた、セイウチの着ぐるみが、ポールだと。

    いや、顔までは見えませんけどね。

    この映画自体、サイケな世界でしたが、なぜ「walrus」かな?


  ⇒ さらに翌1969年、ジョンは飽きもせず、『Come Together』で、


      he got walrus gumboot 彼はセイウチのゴム靴を持っていた


    などと、歌っています。

    ここまでくると、もしかして、ジョンは「walrus」オタク?

    槇原敬之が、「背中」という言葉を好んで歌うのと、同じ?

    いや、「背中」なら分かるけど、「セイウチ」って、一体?

    どなたか、教えてください!


  ⇒ と、「walrus」にこだわり続けましたが、

    ジョン本人の証言によると、歌詞解釈で、

    世間が騒ぐのを見たかった、とのこと…。

    まんまと、引っかかってしまいましたね!

    でも、セイウチじゃなくても…ブツブツ。


  ⇒ 最後に、クイズ。

    この曲の途中で、「アイフル・タワー」と聞こえます。

    有名なタワーのことですが、日本語では何でしょうか?


【ひとこと】

    いつもサイケな内容のメルマガでスミマセン。

    今日は、「walrus」が「セイウチ」なんだと、

    なんとしてでも覚えていただきたかった、と。

    そんな目的で、クドクドと、書いてみました。


【次号予告】

    セイウチの親戚、いってみよう!

    エルトン・ジョンの曲、『グレイ・シール(Grey Seal)』

    のタイトル英語を、明日、お送りしますので、お楽しみに!


【本文中のクイズの答】

    エッフェル塔(the Eiffel Tower)



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★“タイトル英語”~ 映画・音楽・本などの英語タイトルと日本語タイトルをくらべて、手軽に楽しく英語学習! 現役翻訳者・福光潤英検1級TOEIC 955点)と加藤由佳のタイトル英語イスト師弟がトリビアをまじえて英語解説。発音も♪ 福光著書:『翻訳者はウソをつく!』(青春新書)/共著『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』(語研)

発行周期 毎週日曜夕方
マガジンID 0000138615
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