ホーム 無料メルマガ 日刊タイトル英語 第298号 二人だけ/ウィア・オール・アローン

日刊タイトル英語 第298号 二人だけ/ウィア・オール・アローン

まぐまぐ殿堂入りメールマガジン『日刊タイトル英語』

無料メルマガ『日刊タイトル英語』バックナンバー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
日刊タイトル英語        2005/07/14(木)第298号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
           二人ぼっち?
………………………………………………………………………

【邦題】二人だけ/ウィア・オール・アローン


【英題】We're All Alone

     v  V   V  (←V強く、v弱く)
【発音】ウィrRォーるロうん

    (「r」は舌を巻く)
    (「Rォ」は、舌を上あごに付けずに、「ゥロ」)

  ★ 福光の発音と、ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0507.html#298


【意味】[We're]   [All]   [Alone]
     ↓      ↓     ↓
     私たちは   まったく  他人から離れた状態で

  ⇒ 僕ら(君と僕)は、完全に、ふたりっきり


【作品】1976年/アメリカ/AOR、バラード
    作詞・作曲・ヴォーカル:ボズ・スキャッグス(Boz Scaggs)
    6thアルバム『シルク・ディグリーズ(Silk Degrees)』収録

  ★ 今日のタイトル作品に関する情報は…
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0507.html#298

  ★ 試聴その1!
    Boz Scaggs『Hits!』
     └→ http://jf-world.com/item/B0000025KC/jfworld-22
        5. We're All Alone

  ★ 試聴その2!
    Rita Coolidge『The Best of Rita Coolidge』
     └→ http://jf-world.com/item/B00004D3A2/jfworld-22
        11. We're All Alone


【知識】

  ⇒ アルバム『シルク・ディグリーズ』では、『二人だけ』、

    ベスト盤『ヒッツ!(Hits!)』(1980年)からは、

    『ウィア・オール・アローン』の、邦題表記です。


  ⇒ 「alone」=「ひとりで(ニュートラルな感情)」

    「all alone」=「ひとりぼっちで(孤独だ)」
            「ひとりっきりで(他の目を気にせずに済む)」


【ひとこと】

    と、こんなにあっさり、終わらせてしまったら、

    独習者の方(a person who studies alone)は、
    ~~                ^^^^^
    「I'm all alone!」と、寂しく感じられるかも。
       ^^^^^^^^^    ^^^^^^

    そこで、第2の知識欄を、設けてみました。



【知識~2】

  ⇒ まずは、衝撃の《単語解剖》をご覧あれ!


     「alone」=「al(all)」+「one」


           すなわち、


    「alone」=「全く(all)ひとり(one)」


          なワケですよ!


           な・の・に、


          「all alone」


             と。


           よ~く見ると、


      「all」+「al(all)」+「one」(完全に、まったく、ひとり)
        │     │
        └──┬──┘
           ↓
        カブってますやん(笑)!


       このツッコミは日常茶飯事。


        「あ~、頭痛が痛いわ!」
             │ │
             └┬┘
              ↓
         (カブってますやん)


    クリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)も、


    『Dream a Dream』=「夢を夢見る」と歌ってました。
      │   │    │ │
      └──┬┘    └┬┘
         ↓      ↓
        (カブってますやん)


    でも、これしきのことに、メクジラ立てちゃダメです。
                ↓↓↓↓
          (念のため、雌クジラじゃなく、目尻のこと)


         さらに、気になることに、


    今日の歌の「we」は、恋人どうしの2人です。


    なのに、「all」+「al(all)」+「one」!
                     ↓
                  いえ、2人です


  ⇒ 単語の由来に、いくらツッコミを入れても、

    そう言うものだ、と覚えるしかありません。

    でも、由来を観察すると、語学のヒントに!


    100年後には、「all alone」→「alalone」?

    と、進化の行く末を案じてみるのも、オツ!?


  ⇒ 最後に、1行だけ引用します。


    ♪歌詞引用

      Close your eyes amie

      目を閉じてごらん 愛しい人よ  (ストレート訳:福光潤)


    歌詞カードの対訳では、「Amie」や「Aimie」なる人名に対して、

    呼びかけています(この単語のみ訳されておらず、原文どおり)。

    「アミさん」でも、「エイミーさん」でも、ありません!

    「amie」は、フランス語由来で、「sweetheart」のことです。

    このスペルは、男性から女性に対して言うときのもので、

    「ami」だけだと、女性から男性に対して使うスペルです。

    (「-e」が女性を示す)

    歌を聴けば、「あミー」と、「ミ」を強く発音しているので、

    知らない単語でも、英語らしくない単語だな、と推測します。


【ひとこと~2】

    日本語でも、言葉の進化に、歯止めはききません。

    例えば、「恥ずかしい」から「ハズい」への進化。

    非容認派は、そんな言葉使ったらハズいじゃんか!

    と、矛盾めいた批判をしそうですが、時間の問題。

    すたれるか、生き残るか、言葉の世界も弱肉強食。

    20世紀生まれの、最強の造語は、「サボる」かな。

    「他動詞ラ行五段活用、語幹はサボ」という肩書。

    したたかに、生き残っていますね。


【次号予告】(クイズ:「*」を埋めてみて!)

    1895年、H・G・ウェルズ(H. G. Wells)著、

    『タイム・マシン(The Time Ma*****)』

    のタイトル英語を、次回、お送りしますので、お楽しみに!



スポンサーリンク


無料メルマガ『日刊タイトル英語』登録

日刊タイトル英語まぐまぐ殿堂入り!

語学・資格>英語>初心者向け

★“タイトル英語”~ 映画・音楽・本などの英語タイトルと日本語タイトルをくらべて、手軽に楽しく英語学習! 現役翻訳者・福光潤英検1級TOEIC 955点)と加藤由佳のタイトル英語イスト師弟がトリビアをまじえて英語解説。発音も♪ 福光著書:『翻訳者はウソをつく!』(青春新書)/共著『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』(語研)

発行周期 毎週日曜夕方
マガジンID 0000138615
 |    

『日刊タイトル英語』紹介に戻る




  



↑ ページトップへ