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日刊タイトル英語        2005/05/17(火)第240号
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こんにちは、福光です!

『ザ・インターネット(The Net)』(1995年)

に続いて、英語学習者から文句が出そうな邦題!

「ボインの前は痔」だと学校で教わったぞ、と。


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日刊タイトル英語        2005/05/17(火)第240号
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【邦題】ザ・インタープリター


【英題】The Interpreter

         V          (←V強く)
【発音】でぃいんトゥrーぷrぃとぅrー

    (「r」は舌を巻く)
    (「rぃ」の発音は、舌を上あごに付けずに、「ぅり」)

  ★ 福光の発音と、ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0505.html#240


【意味】[The]   [Interpreter]
     ↓     ↓
     特定の   通訳者

  ⇒ (国連)通訳者


【作品】2005年/アメリカ映画/サスペンス
    監督:シドニー・ポラック(Sydney Pollack)
    出演:ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)
       ショーン・ペン(Sean Penn)

    今週、5/21(土)日本公開!

  ★ 今日のタイトル作品に関する情報は…
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0505.html#240

  ★ 米国公式サイト:
     └→ http://www.theinterpretermovie.com/


【知識】

  ⇒ 「interpret」は、もともと「解釈する」という意味。


      Dan Brown interpreted Da Vinci's works 
      as secret-revealing codes.

      ダン・ブラウンは、ダ・ヴィンチの作品群が、
      秘密を暴くためのコード(暗号)だと解釈した。


    そして、「通訳する」という意味が派生しました。

    ある外国語が話される場面で、その言語が分からない人に対し、

    その人が理解できる言語に置き換えて、同じ内容を伝えること。

    「通訳する人=通訳者=通訳」が、「an interpreter」です。


  ⇒ 「翻訳する」は「translate」で、「翻訳者」は「translater」。

    結局どちらも、訳すこと(2言語間の変換)には変わりません。

    違いは、「interpretor」が、口を使って、その場で音声で訳し、

    「translator」は、手を使って、時間差で文字で訳すことです。


  ⇒ 世界標準では、「interpreter/translator」は同一の職種です。

    日本語が特殊だからなのか分かりませんが、通訳者と翻訳者が、

    別々の職業として成り立っているのは、日本ぐらいだそうです。


    福光は「translator」の端くれですが、上記米国公式サイトに、

    「interpretation」が「意訳」で、「translation」が「直訳」、

    というような説明があったので、少しカチンときました(笑)。


  ⇒ あと、そのサイト内の、「INTERPRET THIS」というメニューに、

    ドイツ語を直訳(translate)した文を意訳(interpret)せよ、

    という通訳クイズがあります。(もちろん、訳文は英語ですよ)

    張りきって、挑戦してみましたが、「Your Rank is "Intern"」!

    「intern」=「見習い」なので、また、カチンときました(笑)。

    (高得点をマークされた方は、ご一報を! 師と仰ぎますので)


  ⇒ さあ、冒頭で述べたボイン(母音)と痔(the)の話に戻ります。

    まず、邦題の「ザ」は、問題ないと考えています。

    だって、カタカナ語の「ザ」は日本語に浸透していますが、

    「ジ」は、まだまだ市民権を得ているとは、いえませんね。

    (10年後には、「ジ」が通用しているかもしれませんけど)


  ⇒ また、「a, i, u, e, o」の前にある「the」は「ジ」と読む、

    というルールも、間違っているとは思いません。

    ネイティブの方は、そのルールはナンセンス、と言いますが、

    ネイティブは、その言語のルールを知らないからネイティブ!

    日本語ネイティブの皆さんも、日本語を無意識に操りますね。


  ⇒ 「クリスマス」の2つの「ス」は違う音です、と言われたら、
       ~~ ~~
    標準語の方はナルホドと思い(前者が「su」、後者は「s」)、

    関西人は反撃に出るでしょう(関西語は、両方とも「su」)!

    「どっちも、おんなじですぅ~~~ぅ!」って。


    同様に、「串揚げ」の「ク」と「タクシー」の「ク」は違い、

    「串カツ」の「ク」と「タクシー」の「ク」は同じといえます。


    日本語学習中の外国人から、「田中邦衛」の「く」はどっち?

    などと訊かれたら、あなたはどう反応しますか?

    大半の人が、「そんなのどっちでもいい」と思うことでしょう。


    英語学習中の日本人が、この「the」は「ジ」? と訊いたら、

    相手の英語ネイティブも、同じようにあきれるんだと思います。


  ⇒ 最後に、上記米国公式サイトの予告編(TRAILER)では、

    2回だけ、「interpreter」の発音が登場するんですが、

    「an interpreter」と「this interpreter」なんです。

    今週の土曜から公開されますので、映画本編の中から、

    「the interpreter」を聞き取り、謎を突き止めよう!

    と言いたいところですが、それでは映画を楽しめず、

    英語学習の目的が、本末転倒してしまいますね。

    「ザ」か「ジ」か「ザとジの間の音」。

    このうちどれかです、きっと。

    それ以上こだわらないこと。

    それも英語学習のひとつ。


【ひとこと】

    キッドマンが国連通訳者を演じていますが、

    trailer を見ると、オクニ訛りの英語です。

    訛りのおかげで、英語が聞き取りやすそう!


【次号予告】

    ニュー・オーダーの『クラフティー』という曲名、

    英語で、どう書く?



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★“タイトル英語”~ 映画・音楽・本などの英語タイトルと日本語タイトルをくらべて、手軽に楽しく英語学習! 現役翻訳者・福光潤英検1級TOEIC 955点)と加藤由佳のタイトル英語イスト師弟がトリビアをまじえて英語解説。発音も♪ 福光著書:『翻訳者はウソをつく!』(青春新書)/共著『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』(語研)

発行周期 毎週日曜夕方
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