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日刊タイトル英語 第233号 平和を我等に

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日刊タイトル英語        2005/05/10(火)第233号
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こんにちは、福光です!

第160号で取りあげた『宇宙戦争』は、平和の脅威に立ち向かう、

そんなメッセージ色の濃い作品でしたが、その脅威とは何なのか?

1898年の小説の H.G. Wells は、大英帝国の政策を脅威と見なし、

1938年のラジオの Orson Welles は、ファシズムを脅威と見なし、

2005年の映画の Spielberg は、9.11~テロリズムを脅威と見なす。

これは強引な解釈かもしれないが、本日の曲は、明らかに反戦歌。

1969年の John は、ベトナム戦争を脅威と見なしていたようです!


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日刊タイトル英語        2005/05/10(火)第233号
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【邦題】平和を我等に


【英題】Give Peace a Chance

    V V   V  (←V強く)
【発音】ギvピーさチャんす

    (「v」は上の前歯を下唇の内側に当てて、ふるわせながら「ぶ」)

  ★ 福光の発音と、ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0505.html#233


【意味】[Give]  [Peace]  [a Chance]
     ↓    │     │
     与える  ↓~に   ↓  ~を
          平和    チャンス

  ⇒ 平和にチャンスを与えよう!


【作品】1969年7月/プラスティック・オノ・バンド(Plastic Ono Band)
    By John Lennon and Paul McCartney
    ビートルズ在籍時にリリースした、ジョンのソロ曲で、
    ポールとの連名クレジットですが、実際はジョンの曲です。
    ベトナム戦争の時代で、いわゆる反戦歌。
    全英2位、全米14位

  ★ 今日のタイトル作品に関する情報は…
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0505.html#233

  ★ 試聴→ 『Lennon Legend: The Very Best Of John Lennon』
         http://jf-world.com/item/B00000634J/jfworld-22
         20. Give Peace a Chance(他にも名曲がいっぱい!)


【知識】

  ⇒ 「give(与える)」には、密売人の手が2本あります。

    まず、左手で相手をガシッとつかまえ、引き寄せます。

    そして、右手でブツをその相手にそっと引き渡します。


    両手パターン
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ┌─────┐に
        │     ∩
      ┌─┴─┐ ┌─┴─┐ ┌───┐
  (--〆)│ give │ │相 手│←│ブ ツ│ 相手にブツを与える
      └─┬─┘ └───┘ └─┬─┘   ~~  ~~
        │           ∪
        └───────────┘を


    手があるので、「to」や「for」などの力を借りずに、

    相手とブツを、つなぎとめておくことができるのです。


    もし相手がいなくて、指定場所にブツを置くだけなら、

    「to 相手」と書いておいてあげよう(片手はお休み)。


    片手パターン
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ┌─────┐を
        │     ∩
      ┌─┴─┐ ┌─┴─┐ ┌───┐
  (--〆)│ give │ │ブ ツ│to│相 手│ 相手にブツを与える
      └───┘ └───┘ └───┘   ~~  ~~
                 に


    で、本日のタイトルは、相手が人じゃないので、

    分かりにくいですが、前者の両手パターンです。


        ┌─────┐に
        │     ∩
      ┌─┴─┐ ┌─┴─┐ ┌────┐
  (--〆)│ give │ │peace │←│a chance│ 平和に機会を与える
      └─┬─┘ └───┘ └─┬──┘   ~~  ~~
        │           ∪
        └───────────┘を


  ⇒ ちなみに、【意味】欄で「与えよう」と書きました。

    「Give」始まりの文なので、普通は「与えなさい」。

    でも、これは、反戦を訴えるメッセージソングです。

    君にも、彼にも、彼女にも、自分にまでも呼びかけ、

    結局、「Let's give~」のように、歌っていますね。


  ⇒ ♪歌詞引用(サビ)

      All we are saying is give peace a chance
      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
         ↓  ↓
      僕らが言っているのは、平和にチャンスを! ってことだけさ
      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~           ~~~~~~~~~~~~~~

    試聴→ http://jf-world.com/item/B00000634J/jfworld-22 の20曲目


    波線部の直訳は、「私たちが言っていることのすべては~です」。

    言い換えると、「We are only saying "Give peace a chance"」。

    本誌第9号で取りあげた、ビートルズの『All You Need Is Love』や、
                       ~~~~~~~~~~~~~~~
    第101号のマライア、『All I Want for Christmas Is You』も同形。
               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    「only」を使うよりも、強いメッセージが込められる表現ですね。


  ⇒ 最後に、邦題について。

    『平和を我等に』って、かっこいいセリフですが、

    「Give us peace」ということで、平和が「ブツ」。

    平和をよこせ、と。

    言いたい要点は合ってるけど、本当は、

    「立て! 立つんだ! ピース!」と、

    明日のピースを応援している感じです。


    本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪



【ひとこと】

    Akikoさんから、お便りをいただきました!

   > Pay it fowordは好きな映画のひとつです
   > いわゆるtouching movieを観てほろほろと泣いては
   > 息子達から「おかあさんまた泣きよる」
   > とからかわれています

    家族で映画を見るときは、誰か一人が泣き出すと、
    周りは、からかうことで、自分の涙を隠せますね。
    こんどは、息子さんが泣くまで、我慢してみては?

    (注:「touching」は「感動的でほろりとくる」)

   > 次回の答はもしかして
   > GIVEですか・・・?

    はい、そのとおり!
    Akikoさん、大正解でした!


    今のところ、お便りいただいた方には、
    必ず、お返事をさしあげておりますが、
    予告クイズの正解者は、掲載率UPです!

    というか、予告なしで掲載しますので、
    匿名希望の方は、その旨書いておくか、
    クイズに答えないでおいてくださいね。


【次号予告】

    デップ主演の、『ギルバート・グレイプ』(1993年)!

    レオ様は、この時すでに、最高の演技を見せています。

    さて、原題は、『What's ***ing Gilbert Grape』です。

    難易度:高です。



    本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪



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発行周期 毎週日曜夕方
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