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日刊タイトル英語 第228号 Mr.インクレディブル

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日刊タイトル英語        2005/05/05(木)第228号
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こんにちは、福光です!

今日は、端午の節句です。

「端午」は「端五」とも書き、毎月5日のこと。

毎月5日は「単語」学習の日、なんてどうでしょう?


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日刊タイトル英語        2005/05/05(木)第228号
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【邦題】Mr.インクレディブル


【英題】The Incredibles

          V      (←V強く)
【発音】でぃいんくRェでぃぼーず

    (「Rェ」の発音は、舌を上あごに付けずに、「ゥレ」)

  ★ 福光の発音と、ヒラメキ例文を、音声でどうぞ!
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0505.html#228


【意味】[The]        [Incredible]      [-s]
     ↓         ↓           ↓
     ~の状態の物・人  途方もなく素晴らしい  1より多い
     │         ↓           │
     │         という意味の名前    │
     └────────────────┬────┘
                      └→ ~一家

  ⇒ 途方もなく素晴らしい集団

  ⇒ (スーパーヒーローの)インクレディブル一家


【作品】2004年/アメリカ映画/アニメ、ディズニー、ピクサー
    2004年度アカデミー賞で、2部門受賞!

  ★ 今日のタイトル作品に関する情報は…
     └→ http://eigo.jf-world.com/links_0505.html#228

  ★ ピクサー(Pixar)の公式サイト:
     └→ http://www.pixar.com/
        └→ 「SHORT FILMS」に、前座の短編が数本あり

  ★ DVDの発売予定日は6/15、ただいま予約受付中!(23%OFF)
     └→ http://jf-world.com/item/B0009DC7YU/jfworld-22
        └→ 画像下に「予告編を見る」リンクあり!

【知識】

  ⇒ 主人公「Mr.インクレディブル」は、スーパーヒーロー家族の父。

    「The ***s」で「~家の人々」と、同姓メンバーの集団となります。


    同じくキッズ映画『フリントストーン/モダン石器時代』(1994年)

    の原題も『The Flintstones』で、「Flintstone」家の物語です。


    「ジャクソン5(Jackson 5)」は「The Jacksons」とも言い換えられ、

    ジャクソン5+妹のジャネット(Janet)の、計6人も指せます。


  ⇒ 「incredible」の「素晴らし」さは、なぜ「途方もない」のか?


       in- + cred + -ible = 信じられない!
      ~ない  信じる  ~できる


    「cred」の由来は、「信じる(credire)」というラテン語。

    「credit(クレジット=信用)」の「cred」です。


  ⇒ では、ご存知、「アンビリーバボー(unbelievable)」は?


       un- + believ + -able = 信じられない!
      ~ない   信じる  ~できる


    同じ仕組みで、「(信じられないほど)素晴らしい」となります。

    (もちろん「驚き」だけで、「素晴らし」くないときもあります)


  ⇒ さらに、「incredible」と「unbelievable」を対決させてみよう!

    どちらが、より「素晴らしい」のか?

    手元の辞書には載ってやいません!

    そこで、ノン・ネイティブの福光ならではの判断で、


         ★「incredible」の勝ち!!★


  ⇒ 「unbelievable」は、99%まで疑っているけど(hard to believe)、

    そこまで言うなら本当なのかなぁ~、と1%は信用のスキあり!

    回転寿司100皿食べた姫路市の田中様が「横綱」と掲示されるのは、

    サクラか? 100皿は意外と可能? 食べたネタの内訳を知りたい!

    と、1%のスキから、徐々に田中さんの「素晴らしさ」に惹かれる!


  ⇒ 一方、「incredible」は、100%の疑い(impossible to believe)。

    「cred」が「believ」より1000年も歴史が長いからでしょうか。

    由緒ある「cred」の可能性(-ible)を否定(in-)するなら、

    とことん、くまなく疑ってかからなければいけません。

    空飛ぶヒーローが実在するなんて、UFOより信じられていないし、

    川口浩探検隊の人類未踏の地には、カメラマンが先に入ってるし、

    とにかく頭から信じきっていない事柄を、「incredible」という。

    それが、突如、目の前で現実になると、白黒反転、天地さかさま、

    100%の疑いを持つ自分さえもが疑わしくなり、矛盾の極みに達し、

    冷静さを装う努力をしながら発する言葉が、「Incredible!」です。


  ⇒ そんなワケで、相手に「Unbelievable!」と評価されるよりも、

    「Incredible!」と評価される方が、気持ちのよい福光でした。


    以上のような語感を、勝手に抱いております。

    途中の解説はフィクションかもしれませんが、

    これで、今日の単語を覚えてもらえたならば、

    ここまで引っぱった甲斐があったというもの。

    ここまで読んでいただいて、ありがとうです。

    ふぅ。


【ひとこと】

    松本道弘氏が、20年も前に「give & get」だけの辞典を出され、

    単語の1つや2つだけで、ここまで語れるものなのか、と感動!

    当時中学生だった自分には、「give=与える」、「get=得る」、

    これで十分だったし、狭く深く掘り下げている余裕もなかった。

    ほら、もっと他に覚えなきゃいけない、新出単語があったから。


    今は、ネイティブによって解釈が違う、単語の語感に興味あり。

    語感辞書なるものがあれば、定義は全て「~な感じ」で終わる。

    これからの世代向けとしては、いいアイデアかと。


  ★ 『GIVE GET 辞典』 松本 道弘 編著@
     └→ http://jf-world.com/item/4255830185/jfworld-22

  ★ 『GetとGiveだけで英語は通じる』 松本 道弘 著
     └→ http://jf-world.com/item/4062565900/jfworld-22


【次号予告】

    上で登場した映画『フリントストーン/モダン石器時代』(1994年)!

    原題の『The Flintstones』は、「Flintstone」という姓の一家です。

    では、その字面の意味は?



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