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日刊タイトル英語 第90号 カッコーの巣の上で

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日刊タイトル英語        2004/12/11(土)第90号
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本日は、1962年の小説で、1975年に映画化され、アカデミー賞の、
主要5部門(作品・監督・脚色・主演男優・主演女優)を受賞!
アメリカ映画史上、10本の指に入る名作じゃないでしょうか!

発音音声&作品関連情報は、下記ページをご覧ください!
  ⇒ http://eigo.jf-world.com/links_0412.html#90

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【邦題】カッコーの巣の上で


【英題】One Flew over the Cuckoo's Nest


【発音】ワんふルうおうぶだクうくうずネす(とぅ)
    ^  ^     ^    ^
  ⇒ 「^」付きカタカナは強く、ひらがなは適当に!


【意味】[One]  [Flew]  [over]   [the Cuckoo's Nest]
     ↓    ↓    ↓     ↓
     ある人  飛んだ  ~の上を  カッコーの巣
     (鳥)       越えて   (精神病院)

  ⇒ 1羽の鳥が、カッコーの巣の上を飛んでいった

  ⇒ 1人の男が、精神病院の上を飛んでいった

  ⇒ 精神異常を装った1人の男が、刑務所から精神病院に移送され、
    そこでの管理体制に反発する姿を描く、ヒューマン・ドラマ!


【知識】

    ケン・キージー(Ken Kesey)の小説(1962年)が、
    シュールなブロードウェイ・ミュージカルに翻案され、
    その舞台で主演していたカーク・ダグラス(Kirk Douglas)が、
    映画化権(film rights)を獲得するものの、機会が得られず、
    息子のマイケル・ダグラス(Michael Douglas)に権利を譲渡。

  ⇒ そして、マイケルの製作で、1975年度アカデミー賞の作品賞
    (the Academy Award for Best Picture of 1975)を獲得。
    ミロス・フォアマン(Milos Forman)監督や、
    主演のジャック・ニコルソン(Jack Nicholson)と、
    ルイーズ・フレッチャー(Louise Fletcher)も受賞。
    (同年、『JAWS/ジョーズ』が3部門を受賞)

  ⇒ 辞書によれば、「cuckoo(カッコー)」は「気の違った者」を指し、
    「カッコーの巣」は「精神病院(mental hospital)」のことです。
    この意味が、1962年の小説発売以来に生まれた意味なのか、
    それ以前にも使われていたのか、昨日から調査していましたが、
    結局、不明なままです(どなたか情報提供いただければ感謝!)。

  ⇒ カッコーの生態については調査済みです。
    カッコーは体温が低いので、自分で卵を温めることができません。
    なので、別の鳥の巣に卵を産みつけるとのこと
    そこで生まれたカッコーのヒナは、義理の親からエサをもらって、
    育ち、巣立っていくそうです。

  ⇒ でも、本作品のテーマは、抑圧的な管理体制への反発ですので、
    カッコーのメタファー(暗喩)は、そんなに深いものじゃないかも。
    「カッコーの巣=精神病院=体制」を「越えた(over)」男の物語。

  ⇒ 1962年の小説もブームを巻き起こしたそうですが、映画も大ヒット!
    60年代後半から泥沼化したベトナム戦争がなんとなく終わり、
    ウォーターゲート事件(Watergate Scandal)で、
    ニクソン(Nixon)大統領が弾劾され辞任した(1974年)後に公開。
    そういった時期的にも、全米の共感を得たのではないでしょうか?

  ⇒ タイトルの由来は、『マザー・グース(Mother Goose)』です。
    
    Vintery, mintery, cutery, corn,
    Apple seed and apple thorn;
    Wire, briar, limber lock,
    Three geese in a flock.
    One flew east,
    And one flew west,
    And one flew over the cuckoo's nest.

    引用元: http://www.enchantedlearning.com/rhymes/Vintery.shtml
                     (かわいいイラスト付きです!)
    
    後半の訳:3羽のガチョウのうち、1羽は東へ、1羽は西へ、
         そして、1羽はカッコーの巣の上を飛んでいった!

  ⇒ 東と西の反対方向へ向かっていくのは、主人公のマクマーフィと、
    婦長のラチェッドですが、カッコーの巣の上を飛んでいくのは、
    マクマーフィともチーフとも解釈できます。


【編集後記】

    父から電話で、『ふたご座流星群』について教えてもらいました!
    今月14日未明に、晴れていれば、何十個も流れ星が見えるそうです!
    楽しみですね!
    
  ★ AstroArts:【特集】2004年 ふたご座流星群

    http://www.astroarts.co.jp/special/geminids2004/index-j.shtml

  ⇒ 流星群にまつわる、福光のオリジナル英語ソングもどうぞ!     @]   ★ 歌詞+対訳+絵+試聴+楽譜= http://tinyurl.com/4832d

【予告】

    1週間、お疲れさまでした!     明日は、今週の復習です!

@]

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