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日刊タイトル英語 第856号 キラー・クイーン

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 こんにちは! タイトル英語イストの加藤です♪

 今回ご紹介するのは『Killer Queen』!

 物騒だけれど物騒ではない、でもちょっとアブナイ

 (自分で書いてみると地底人になりたいほど興醒めな言葉ですねえ)

 意味について解説しています。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
日刊タイトル英語        2016/07/24(日)第856号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥*
         仕留めかたもそれぞれ
………………………………………………………………………


【邦題】キラー・クイーン



【英題】Killer Queen



【発音】
    ▼    ▽
    キるrくウィーん(ぬ)

    (▼を1番強く、▽を2番目に強く、小文字・平仮名は適当に読む)
    (「r」は舌を巻く)

  ★ 発音+例文を、音声でどうぞ!
     └→ https://title-eigo.com/Database/KillerQueen#Hatsuon

  ★ ポッドキャスト版は、こちら!
     └→ http://www.voiceblog.jp/title-eigo/



【意味】

    [Killer]      [Queen]
     ↓         ↓
     とてもすばらしい  女王

  ⇒ 非常に魅力的な女王

  ⇒ 非常に魅力的な女性



【作品】

    1974年/イギリス/音楽/ロック、グラムロック
    作詞・作曲:フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)
    演奏:クイーン(Queen)
    3rdアルバム『シアー・ハート・アタック(Sheer Heart Attack)』
     からの1stシングル曲
    全英チャート最高位2位、全米チャート最高位12位!

  ★ PV動画を見る?
     └→ https://title-eigo.com/Database/KillerQueen#WatchIt
        ※33秒目等で英題が発音されます。



【コラム】

  ⇒ 『Killer Queen』なんてショッキングなタイトルですが、

    女暗殺者の歌ではないのでご安心を。たくさんの人を

    処刑した血まみれ女王様(ブラッディ・メアリーとか・・・)

    の歌でもありません。

    作詞・作曲をしたフレディ・マーキュリーによると、

    これは高級娼婦をモデルにした歌なのだそうです。



  ⇒ そう、実は「killer」には「殺人者」、「命取りの」という意味

    だけでなく、「とてもすばらしい」という意味があるのです。

    「殺人級の」、「死ぬほどすばらしい」から

    「魅力的な」と変化したのだと考えると、

    なかなか納得がいく流れかもしれません。

    くだけた表現で「すごい」という意味で使われるFワード(f**king)

    も似たような流れをくんでいるのではないかな、と思います。


    そのため、「Killer Queen」も「殺人女王」なんて

    物騒な女性ではなく、「こちらの命が奪われそうなほど

    魅力をたたえた高級コールガール」ということになります。

    もちろん命を奪うなんてことはしませんが、

    男を死ぬほど恋い焦がれさせるような存在、というわけです。

    どんなに魅力的なコールガールなのかは、フレディによる

    お耽美ワールド全開の歌詞を読むとわかりやすいので、

    ちょっと紹介してみますね。


    ♪歌詞引用

     She keeps Moet et Chandon
     In her pretty cabinet
     "Let them eat cake" she says
     Just like Marie Antoinette

     彼女のきれいなキャビネット(飾り棚)の中には、
     モエ・エ・シャンドンがしまってある
     「ケーキを召し上がってもらって」と、
     マリー・アントワネットのような口ぶり (加藤による試訳)


    高級クラシックな世界を愛するフレディらしい歌詞です。

    メロディーの前に歌詞を作ったというだけあり、

    なかなか練ってあります。



  ⇒ ほかにも、


     This spaghetti is a killer!

     このスパゲッティ、めっちゃおいしい!


    のような使い方をされることもあります。

    「Killer Queen」もそうですが、どちらかというと

    スラング的な雰囲気で使われる言葉です。


    また、アメリカ英語では「とても魅力的な」、「とても魅力的なもの」

    という2種類の使い方があるのに対し、

    イギリス英語では「とても魅力的なもの」としての使用が一般的、

    という点も興味深い言葉です。

    ただ、フレディは英国人ですが、「Killer Queen」に

    アメリカ英語の影響が見られるのではないかなと思います。



  ⇒ それにしても、『Killer Queen』を歌っている当時のフレディは

    本当に艶めかしくて美しかったのに、なぜあんな肉屋のオジサン風

    髭マッチョに変身してしまったのでしょうか・・・。

    あれではまったくの別人です^^;



【ひとこと】

    『Killer Queen』には

    「Gunpowder, gelatine(火薬、爆薬)」

    という歌詞があるのですが、この部分を

    「ガンバーレ、タブチ」と空耳できるという声が多数。

    この曲を聞くときだけ田淵さんになりたい加藤です。

                               (加藤)


    本日のタイトル英語は、専用ページで詳しく復習できます♪



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★“タイトル英語”~ 映画・音楽・本などの英語タイトルと日本語タイトルをくらべて、手軽に楽しく英語学習! 現役翻訳者・福光潤英検1級TOEIC 955点)と加藤由佳のタイトル英語イスト師弟がトリビアをまじえて英語解説。発音も♪ 福光著書:『翻訳者はウソをつく!』(青春新書)/共著『今日から英語でTwitter つぶやき英語表現ハンドブック』(語研)

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