ホーム > データベース > レヴェナント:蘇えりし者

執筆者:加藤由佳
作成日:2016/03/10
コメント(2件)
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邦題

  • レヴェナント:蘇えりし者

ふりがな

  • れべなんと よみがえりしもの

英題

  • The Revenant

発音

  • £ぁRェvぁなんとぅ
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意味

The Revenant
その 帰って来た者、幽霊

⇒ 蘇ってきた者
⇒ 蘇りし者
詳しい英語解説は後半のコラムへ

作品

★『レヴェナント:蘇えりし者』の予告編動画(YouTube)

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コラム

  • 今回のタイトル英語では、「revenant」という何やら難しそうな言葉がテーマです。

    「(長い不在を経て)帰って来た者」、「幽霊、亡霊」、あるいは「戻ってくる」、「幽霊のような」という状態を表しています。

    いやはや、単語の見た目の雰囲気に劣らず、壮大な意味を持つ言葉ですよね。「レヴェナント」とカタカナにしてみても、存在感抜群!


  • 同作『The Revenant(レヴェナント:蘇えりし者)』では、1820年代の西部開拓時代に毛皮を採取していた狩人チームの一人、ヒュー・グラス(Hugh Glass)という実在の人物にスポットを当てています。

    彼は狩猟中にハイイログマに襲われて重傷を負い、回復の見込みはないとして仲間に見捨てられてしまいました。それでもやっぱり生きていた彼は復讐の念を力に変え、息も絶え絶えになりながらチームを追いかけたことから、「The revenant(蘇りし者)」として伝説的な存在になりました。

    埋葬されたはずの土の中から這い上がり、これまた這うように仲間を追跡する姿は、まさしくゾンビ、ではなく「蘇りし者」、「死の世界から帰って来た者」です。


  • ところで、この「revenant」という言葉、実はフランス語由来です。フランス語の「reveniur(英語で言うとreturn)」に由来し、「死から生還した人、蘇った人」という意味を持ちます。


タイトル仙人:日本語の「よみがえる」も「黄泉から帰る」が由来やからのう


ちなみに、実は、英語にはいろいろなフランス語ルーツの言葉が存在します。1066年のノルマン・コンクエストで、ノルマンディー公ギョーム2世(英語風に言うとウィリアム2世)がイングランドを征服。そのとき大量のフランス語が英語に流れ込み、使われるようになりました。

例えば、このとき動物とその食肉の名称が区別されるようになりました。それ以前は、豚なら生体であろうと肉であろうと「pig」、または「swine」(※豚インフルエンザのことを「swine influenza/flu」と呼ぶことも!)、牛なら「ox(牡牛)」や「bull(去勢した牡牛)」、「cow(牝牛)」と表現していました。

しかし1066年以降、フランス語から豚の生体を指す「porc(英語型はpork)」、牛の生体を指す「boeuf(英語型はbeef)」などが流入。

ノルマン征服後に被支配階級(食肉動物を育てる側)がイングランド人、支配階級(肉を食べる側)がフランス語を話すノルマンディー人に別れたため、これらは動物そのものではなく食肉を指す言葉として定着しました。


タイトル仙人:ふむふむ。まとめるとこんな感じですな↓
  イングランド人(被支配階級)
"お上はええもん食べてはるなぁ"→
  ノルマンディー人
(支配階級)
英語 英語化   フランス語
pig, swine pork porc
ox, bull, cow beef boeuf
  ↑生体↑ ↑食肉↑   ↑生体↑


このとき、英語の他の言葉もいろいろな影響を受けたようです。

またもちろん、長い歴史を経て、ラテン語やスペイン語などさまざまな言語に影響されています。

今回の「revenant」そのものはノルマン征服と直接関係ありませんが、他言語の言葉が英語の言葉として使われることはよくあることなのです。

レオ様のアカデミー受賞までの道のりも合わせて考えると、深いですね。


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ヒラメキ例文

"The Revenant" seems to be about a guy who returned from the grave for a revenge!

『レヴェナント:蘇えりし者』は、墓から復活して復讐する男の話みたいです。

英題の発音へ 視聴ヘルプ 発音ヘルプ



参考外部サイト

※禁断の英文法怪説 by 福光 ⇒

定冠詞+名詞
「revenant」の由来は、フランス語「revenir(帰る)」の現在分詞の名詞的用法(19世紀初頭に流入)

※文法アレルギーの方の目に付かぬよう、コソコソ解説しています(^^;)



コメント(2件)

加藤由佳 — 2016年 03月 11日, 09:36

映画のスケールにも負けない、壮大な歴史を感じさせるタイトル英語でした!

福光潤 — 2016年 03月 14日, 20:48

『ゾンビ処刑人(The Revenant)』(2009年)という同じ英題のホラーコメディ映画を見つけましたw


福光師匠、コメントありがとうございます!同名映画があったのですね・・・観るのはお任せいたします^^;(加藤由佳 2016年 03月 14日, 22:08)
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