執筆者:加藤由佳
作成日:2017/07/12
コメント(1件)
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邦題

  • 女王陛下万歳

ふりがな

  • じょおうへいかばんざい

英題

  • God Save the Queen

発音

  • (英国)っ(どぅ)いv£ぁくウィーん
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意味

God Save the Queen
守る その、特定の 女王

⇒ 神よ、女王を守りたまえ
⇒ 女王陛下万歳
詳しい英語解説は後半のコラムへ

作品

★『女王陛下万歳』の歌詞つき動画(YouTube)
1分目等で『God Save the Queen』が発音されます。

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コラム

  • いかにも国歌らしい堂々としたメロディーが魅力的な『女王陛下万歳』。イギリスだけでなくニュージーランドやジャージー島、ガーンジー島、ノーフォーク島でも歌われるなど、広く愛唱されている歌と言えるかもしれません(ちなみにニュージーランドには独自の国歌がありますが、第1番は英語ではなくマオリ語で歌うのだとか)。


  • さて、その『女王陛下万歳』の英題である『God Save the Queen』には、英語学習者をドキッと、またはニヤッとさせるところがあります。

    God Saves the Queen 』で、『神は我らが女王を救う』じゃないの?
    と、心の声が聞こえてきそうです。普通に読んだら、「God」は3人称単数であるという理由から、「Save」のところが「Saves」になるはずだから。

    しかし、「God Save the Queen」は間違った英文などでは決してありません。あの偉大なるイギリスの国歌ですもの、タイトルからして間違えるなんてことはありえないわけです。でも、それでは、どうして「Saves」ではなく「Save」になっているのでしょう?

ヒントは、「God Save the Queen」の先頭でかくれんぼしているあの助動詞にあり! そのかくれんぼ中の助動詞とは ⇒

may」です。


そう、「God Save the Queen」は本来ならば、

May God Save the Queen
となるはずなのです。助動詞である「mayをつけているので、動詞の「save」も活用なしの原形のままとなっています。


  • また、ここで新たな疑問が生じますよね。なぜ「may」が動詞「save」の直前ではなく文頭に来ているのか、という疑問です。疑問文でもないのに、助動詞が一番先に来るなんておかしいじゃないかと思ってしまいそうですよね。

    しかし、ここにもれっきとした理由があります。「may」は、「~かもしれない」という可能性や「~してもよい」という許可を表す助動詞として知られていますが、「~でありますように」という祈願の意味も持っているのです。有名な例文を挙げるなら、映画『スター・ウォーズ』の名台詞があります。

    §台詞引用
    May the force be with you.

    フォースと共にあらんことを

    Be動詞がそのまま原形になっているわかりやすい例でしょう。

    そのため、「God Save the Queen」の意味も「神が女王を守ってくれる」ではなく、「神よ、女王を守りたまえ」が正解。つまり、『女王陛下万歳』を歌っているイギリス人は神様が女王を守ってくれると信じて歌っているのではなく、「どうか神様が私たちの女王を守ってくださりますように」とお祈りしながら歌っているというわけです。ちなみに、『女王陛下万歳』を女王(または国王)が歌うことはないのだとか。


  • そのほか、祈願文として助動詞の「may」が省略されるケースとして、以下のような文もあります

    God save America.

    アメリカに神の恵みあれ

    God bless you.

    あなたに神の加護がありますように
    ※英語圏では、くしゃみをした人に「God bless you!」と声を掛ける習慣があります。

    いずれにせよ、英語らしい格調の高さが感じられる表現と言えそうです。なにかの折にさっと言えたら格好いいかも。


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ヒラメキ例文

When people in the United Kingdom sing "God Save the Queen," they wish the God will protect their Queen.

イギリスの人々が『女王陛下万歳』を歌うとき、彼らは神が女王を守ることを祈っている。

英題の発音へ 視聴ヘルプ 発音ヘルプ


関連タイトル



参考外部サイト

※禁断の英文法怪説 by 福光 ⇒

名詞+他動詞(原形)+定冠詞+名詞
S+V+O
文頭に助動詞「May」が省略された祈願文。

※文法アレルギーの方の目に付かぬよう、コソコソ解説しています(^^;)



コメント(1件)

加藤由佳 — 2017年 07月 16日, 19:26

『女王陛下万歳(God Save the Queen)』の面白いのは、国王が男性か女性かでタイトルと歌詞が変わるところ。男性が国王のときは『(国王陛下万歳(God Save the King)』になり、文中の「her」はすべて「him」(目的格)、「his」(所有格)に変わります。

ちなみにロックバンドのクイーンがライブなどで同曲を演奏するとき、「her」が「them」(目的格)、「their」(所有格)になります。クイーンは4人バンドだからというのがその理由だそうです。

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