邦題
- 赤毛のアン
ふりがな
- あかげのあん
英題
- Anne of Green Gables
発音
意味
[Anne] [of] [Green] [Gables]
↓ ↓ ↓ ↓
アン ~の 緑の 切妻屋根
(女性名)
⇒ 《グリーン・ゲーブルス(緑の切妻屋根)》
に住む、アン(の物語)
作品
1908年/カナダ/本/小説、児童文学
著者:L・M・モンゴメリー(L. M. Montgomery)
日本語版翻訳:村岡花子(1954年)/掛川恭子(1999年)
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コラム
● ⇒ 「gable」は「切妻屋根」で、下記のような形状の屋根です。
___
/\ \
 ̄ ̄ ̄
アンが住むことになる家が、緑の切妻屋根が印象的なことから、
ご近所さんから、通称「Green Gables」と呼ばれていましたが、
「ガ行(G-)」の音が続くので、定着しやすいネーミングです。
⇒ 「Gables」が「-s」付きなので、屋根が複数あるんでしょうか?
小説の舞台である、カナダのプリンスエドワード州のサイトで、
アンの家、「Green Gables」の写真をご覧ください。
確かに、緑の屋根2セット分が、ドッキングしていますね。
さらに、建築用語としては、「窓の上の装飾用切妻」や、
「切妻壁」も指しますが、これらも上記写真中に見られます。
緑の切妻が3種類あるので、「-s」付きなのかもしれません。
⇒ ここでは、印象的な場面のキーワード「slate(石板)」に注目!
昔の生徒がノート代わりに使っていた、ミニ黒板みたいなもので、
いわゆるスレート(粘板岩)を、筆記用具として、加工したもの。
それでは、「slate」の場面を、引用しながら、見てみましょう!
原文は著作権が消滅しているので、上記サイトから引用しますが、
翻訳書の文章は著作権保護期間中のため、福光が適当に訳します。
§引用 1/5
Gilbert reached across the aisle, picked up the end of
Anne's long red braid, held it out at arm's length and
said in a piercing whisper:
"Carrots! Carrots!"
授業中に、ギルバート(Gilbert)少年が、アンの赤毛を引っ張り、
「にんじん! にんじん!」と、からかいます。
しかも、「1本で~も、にんじん♪」という昔の歌とは違い、
「-s」付きの「Carrots!」だから、「にんじん」がいっぱい!
「にんじん特売! つかみ取り!」などと、言っているのか?
会って間もないクラスメートに、こんな風にからかわれたら、
すぐに反撃しないと、先々、いじめられる運命が待っています。
§引用 2/5
Then Anne looked at him with a vengeance!
アンは、「キッ!」と見返しました(反撃モードに入った)。
「vengeance(復讐、仕返し)」の意味も入っていそうですが、
「with a vengeance」は、「激しく」ぐらいの意味で使います。
§引用 3/5
She did more than look. She sprang to her feet, her
bright fancies fallen into cureless ruin. She flashed
one indignant glance at Gilbert from eyes whose angry
sparkle was swiftly quenched in equally angry tears.
難しいので、翻訳を放棄(笑)。
この段落は、最後の「angry tears」だけ分かれば、よしとしよう!
§引用 4/5
"You mean, hateful boy!" she exclaimed passionately.
"How dare you!"
「なんて、意地悪なの! 嫌いっ!」
+
「よくも、からかってくれたわね!」
「You mean」は、「~っていう意味?」という意味じゃなくて、
「mean」は「卑劣な、意地悪な」という意味です。
「How dare you!」は、映画などでも、よく出てきます。
「How dare you speak to me like that!」のことです。
(私に向かって、よくもそんな口の利き方をしてくれるわね!)
§引用 5/5
And then--thwack!
Anne had brought her slate down on Gilbert's head
and cracked it--slate not head--clear across.
バキッ!
アンは、ギルバートの頭に、石板を振り下ろして、
バキッ! と、真っ二つに、かち割ってしまった!
かち割ったと言っても、頭の方でなく、石板の方。
└→ 「--slate not head--」の部分
「slate」と言えばアン! というほど、この場面が好きです!
⇒ それにしても、昔の邦題のセンスは素晴らしいです。
邦題を『赤毛のアン』に決めたのは、村岡花子さんでしょうか?
とにかく、言いやすい! 分かりやすい! 覚えやすい!
の3拍子そろった、邦題ですね。
└→(2008/3/30 補足)村岡花子さんの娘さんによる命名だそうです!^^
あと、おもしろいのは、原題が緑(Green)で、邦題が赤。
補色の関係で、コントラストがたまらないタイトル英語。
つい、タバスコの赤と緑を連想してしまって、
ヨダレたらたら…(笑)。
⇒ (2008/7/22 補足)
主要登場人物は、聖書ゆかりの人物から命名されたそうです。
「マリラ」は「マリア」の変形名。
「アン」は、マリアの母「アンナ」の変形名。
「マシュー」は「マタイ」のこと。
⇒ こんなタイトル英語を、メールでも読んでみたい方は、
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ヒラメキ例文
The protagonist of the novel, Anne Shirley, always introduced herself as Anne with an "e".
この小説の主人公、アン・シャーリーのお決まりの自己紹介は、「e」の付く「Anne(アン)」よ、でした。
参考外部サイト(別画面表示)
- 百科事典で調べる(Wikipedia)(Anne of Green Gables)
- TV映画の詳細を読む(IMDb)(Anne of Green Gables)
- 書籍の詳細を読む(The Literature Network);無料で原書が全文読めます!(作者の顔写真もあり!)(Anne of Green Gables)
- 作品について研究(SparkNotes)(Anne of Green Gables)
- キーワードで検索(Amazon.co.jp)(Green Gables)
- 赤毛のアンのPEI(携帯サイト)
⇒URLを携帯に送る
- 《和書》『赤毛のアン』(翻訳:村岡花子/新潮文庫)
- 《和書》『赤毛のアン』(翻訳:掛川恭子/講談社文庫)
- 《和書》 《試読可》『赤毛のアンのおしゃべり英語レッスン』(著者:島本薫)
- 《国内盤DVD》『赤毛のアン DVDメモリアルボックス』(世界名作劇場アニメシリーズ/監督:高畑勲/場面設定:宮崎駿)
- 《和書》『翻訳者はウソをつく!』(87~89ページに「④“赤毛のアン”って呼ばないで!?」というコラムあり)
※禁断の英文法怪説 by 福光 ⇒
コメント(2件)
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